英文履歴書の効果的な書き方

今回は、英文履歴書を作成する際に特に大切なこと、効果的に見える作成のコツ、日本人が意外と気付かずにやりがちなミスをご紹介します。

組織の正式英語名

職歴の中の会社名や、学歴の中の学校名/学部名、地名、持っている資格の名前などを英語にする時、通常使われている(又は一般に知られている)正式英語名がある場合はそれを使いましょう。

分からない場合は、インターネットでサーチして調べるか、資格名の場合は、その資格試験を主催している団体に問い合わせると正式英語名称を教えてくれます。それでもどうしても見つけられない場合は、自分で英語に訳すことになります。この場合、内容によっては場合によっては英語に訳す方がいい場合と、日本語の音のままローマ字表記の方がいい場合もありますので難しいところですが、もしも周りに英語のネイティブの知り合いがいたら、その言葉で違和感がないかどうか、チェックしてもらうのも手です。

固有名詞、商品名、商品パッケージ名など

固有名詞、職歴の中に出てくるその会社の商品名などで、もともと英語が存在しないものや、その会社独特の用語などの場合、会社で正式な英語名があればそれを、ない場合はオリジナルのカタカナ音に一番近い英語、またはローマ字をあてて下さい。その場合、その言葉のすぐ横に括弧書きで、それがどんなものなのかの説明書きを英語で簡潔に書いておくようにします。英語では全く意味をなさないカタカナの商品名には、そういった注釈を付けて読み手に配慮します。

例: カルビーのじゃがりこの開発に関わった。

Resumeの中で:Got involved in the development of the product Calbee Jagariko (potato snack).

職歴の書き方一番重要なセクションです。)

職歴は会社ごとに、最近のものから過去へさかのぼって書いて下さい。英文履歴書の読み手にとっては、”今現在”あなたが何をしているのか、がまず一番重要です。最近のものを詳しく、古いものは簡単に説明して下さい。職歴の多い人は、特に成長ぶり、向上ぶりを見せるように、いろいろ経験をした結果、”今”○○をしている、というような流れになるよう書いていくと効果的です。

英文履歴書があなたという商品を売り込むための、セールスレターだということを常に頭において日本語の文章を書いてください。

仕事内容の全てを、ただ正直に書き連ねただけでは魅力的な履歴書にはなりません。あなたにどんなスキルや経験があるのかを相手に伝えるために文章を書いているということを常に忘れないで下さい。すると、自ずと書いたら得になりそうなこと、あえて書くことによってかえって低く見られそうなことなどが見えてきます。

時々、一番古い職歴の最初の部分に「三ヶ月の新入社員研修を受けた」等と書いている方がいらっしゃいますが、そんなことにあえて一行使っている(忙しい読み手に読ませるためにあえて書いた)人の履歴書と、功績ややり遂げたプロジェクトのみに焦点をおいてを書いている人の履歴書を見た雇用主は、いったいどちらを戦力として採用したいと思うでしょうか?

英文履歴書はあなたの人生史の年表ではありません。繰り返しますが売り込み用の文書です。

仕事内容については、具体的に分かりやすく、あなたが何をやった、又は、やっているのかを書いて下さい。英文履歴書で一番大事な要素は、あなたが何をしたのかあなたに何ができるのか、です。

時々、会社の資本金や従業員数を書く方がいらっしゃいますが、あなたがその会社の創立者でない限りは一切不要な情報です。人数を書くことがポイントになる場合は、あなたが何人のスタッフを管理しているのか、あなたが一日に何人の顧客対応をしているのかというような時だけです。

英文履歴書に絶対に入れてはならない物!

主観的な表現。「思う」、「感じた」、「自信がある」、「好きだ」等の表現。

第三者が書いているような特殊な言い回しを使い、客観文でまとめるのが英文履歴書です。作文ではありませんので、主観の入る動詞は一切使わないで下さい。過去の功績の具体的事実と、あなたのスキル(主観の入った長所などは不可)、あなたに何ができるのかという事実のみを記入してください。

主観的な表現、希望事項、「○○を通して△△を学んだ」等の表現や、いわゆる「自己PR」を入れたい場合は、カバーレターの中に入れてください。

送り先の国によって用紙サイズに気をつけて

日本はA4、アメリカはレターサイズ、送る国によって、作成する文書のサイズに気をつけてください。

メールで英文履歴書を海外に送るときの注意事項も合わせてお読みください。