FAQ ー 正しいローマ字表記
氏名、地名等の正しいローマ字表記の仕方について
Q, 正しいローマ字とは?
A. 英文履歴書やカバーレターの中に入れる、日本人の氏名、日本の地名、固有名詞などには、訳に当たる英語が存在しないのでローマ字を使います。ここで、よくある疑問はその表記の仕方です。
具体的な例を挙げると、太田(おおた)さんという人がいらした場合、その表記がOtaなのか、Ohtaなのか、Outaなのか、はたまたÔtaにするべきなのかということです。
まず、英文履歴書に書き込む場合、この太田さんのケースの正しいローマ字表記はいったいどれなのかという問いの答えは、もしあなたが太田さんご本人であるならどれでもいい、が回答です。
戸籍には、正式な名前のローマ字表記等は記載されていませんので、ご自身のお名前であれば、ご自分で一番しっくりくると感じるものにすればいいわけです。但し、一度決めたらどこでもその表記で通すようにしないと、後々ビジネスでも生活上でも不便なことになりますので、ころころ変えないようにして下さい。特に、採用が決まった場合は、英文履歴書に記載されている通りのローマ字名前で、会社の方ではメールアドレスや、名刺等を作成してくれます。
もし海外就職されたい場合は、パスポートの表記(ヘボン式)と全く同じ書き方にされることを強くお勧めいたします。これは表記が正しい、正しくないということより、海外での生活がスムーズに行くようにする為のコツです。会社だけではなく、生活に必要な銀行口座のアカウント名、クレジットカードの名義人名など、渡航直後にその国のIDを持っていないみなさんが、これら全てに生活のスタートとしてパスポートをIDとして使わなくてはいけないため、ここでの表記がずっと関わってくるからです。
正しいローマ字表記と一言にいっても、ローマ字には実はヘボン式、日本式、訓令式等があり、それぞれ若干違っています。それぞれの違いは、英文履歴書やカバーレターを書く場合には重要でないのでここでは省きます。
その代わり、英文履歴書/カバーレター作成上のローマ字表記について、以下にポイントを3つまとめてみました。
- ご自分のお名前であれば、先の例で挙げたように、表記が幾通りにも考えられる場合、ご自分でお決めになって構いません。
- 地名、住所、固有名詞の場合、公の場所で一番よく使用されているものを調べて使用してください。電車の駅構内で使用されているローマ字、地図や路線図に使われている表記、英字新聞に使用されているもの等を使用すれば間違いないでしょう。ポイントは、あなたの名前があつこさんなら、AtsukoでもAtukoでも構いませんが、MitsukoshiをMitukosiと書いてはいけないということです。
- どうしても調べても見つからない場合は、パスポート表記に使用されているヘボン式を使うようにして下さい。以下にヘボン式の表を用意しましたので参考になさってください。
ヘボン式ローマ字綴り一覧表
隠れている部分は、カーソル/マウス、スマホの場合は指で、表内に入れて左右にスクロールして見ることができます。
あ A | い I | う U | え E | お O | か KA | き KI | く KU | け KE | こ KO | さ SA | し SHI | す SU | せ SE | そ SO | た TA | ち CHI | つ TSU | て TE | と TO |
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な NA | に NI | ぬ NU | ね NE | の NO | は HA | ひ HI | ふ FU | へ HE | ほ HO | ま MA | み MI | む MU | め ME | も MO | や YA | い I | ゆ YU | え E | よ YO |
ら RA | り RI | る RU | れ RE | ろ RO | わ WA | い I | う U | え E | を WO | ん N | きゃ KYA | きゅ KYU | きょ KYO | しゃ SHA | しゅ SHU | しょ SHO | ちゃ CHA | ちゅ CHU | ちょ CHO |
が GA | ぎ GI | ぐ GU | げ GE | ご GO | ざ ZA | じ JI | ず ZU | ぜ ZE | ぞ ZO | だ DA | ぢ JI | づ ZU | で DE | ど DO | ば BA | び BI | ぶ BU | べ BE | ぼ BO |
ぱ PA | ぴ PI | ぷ PU | ぺ PE | ぽ PO | にゃ NYA | にゅ NYU | にょ NYO | ひゃ HYA | ひゅ HYU | ひょ HYO | みゃ MYA | みゅ MYU | みょ MYO | りゃ RYA | りゅ RYU | りょ RYO | ぎゃ GYA | ぎゅ GYU | ぎょ GYO |
じゃ JA | じゅ JU | じょ JO | びゃ BYA | びゅ BYU | びょ BYO | ぴゃ PYA. | ぴゅ PYU |
ヘボン式綴りの注意点
ヘボン式で書く場合、間違いやすい注意点がいくつかあります。
「ん」を書くとき
B、M、Pの前に限っては、Nの代わりにMを置きます。パソコンで字を打つときに、普段からローマ字変換をしている方は特に間違いやすいかもしれません。
(例)朝日新聞→Asahi Shimbun ○ Asahi Shinbun ✕
小さい「っ」を書くとき
普段はパソコンのローマ字変換の時と同じで、子音を二回重ねて書きますが、CHの前に限っては、Tを使います。
(例)しっぽ→Shippo ○
八丁堀→Hatchobori ○
日本法令がオフィシャルに出しているものです。
パソコンで履歴書を作るときには欠かせません!