シリーズ第六話 ボブの就職活動 エピソード6 完結編
「ボブの就職活動」 エピソード6 完結編
シリーズでお届けしてきました、ボブくんの転職活動の最終回です。正式なオファーレター(採用通知)をもらうという、嬉しい結果です。
▼今週の状況▼
この間いい感触があった会社から、正式なオファーレター(採用通知)をもらったボブ。仲良しの同僚スティーブに喜びを伝えます。
◆シーン23◆
Bob’s job hunting – Episode 6
B: Bob
S: Steve, Bob’s friend and co-worker
B: It finally came in the mail! I’m outta here!
S: What came in the mail?
B: My offer letter.
S: What does it say?
B: It shows my starting salary. I’ll be making about the same. It also shows my title … “Entry level programmer”.
S: Cool! That’s what you wanted right?
B: Yeah. It also says that I start in a week and a half. Uh oh! That’s a problem. I haven’t given my 2 weeks notice yet.
S: You better call them up and get it postponed a few days.
B: Do you think that will be an issue?
S: I don’t think so. I think they will like that you care about your former employer too.
B: I hope so. I would hate to have a problem just because of a couple days.
S: What kind of benefits do you get?
B: 2 weeks vacation, 7 sick days per year. Once I hit 5 years I get 3 weeks vacation.
S: How about healthcare?
B: The offer just says that I will be able to pick from a “menu of popular health insurance packages.”
S: Sounds like a typical offer. I think you’ll do fine there.
B: Thanks. I’ll really miss you. <grin>
◆シーン23の解説◆
★~come in the mail
これはよく使う英語特有の表現なので、ちょっと注意を。
(訳)~が郵便としてやってくる。〜が郵送されてくる。
この文の”mail”は「郵便物全体」のことで、複数形には絶対なりませんのでご注意を。その日に受け取った郵便物(葉書も手紙も全部あわせて)をmailといいます。ボブの受け取ったオファーレターは、全ての郵便物の中にあるので、in the mailとなります。
★I’m outta here!
outta = out of で、スラングです。よく使うカジュアルな口語ですが、意味としては、「もうこことはおさらばじゃー。」「や~めた!」「ついに抜け出したぜ~」という感じです。
★Uh oh!
発音は、あっおー!に近い感じです。「いっけない!」「しまった!」「あーらら」という意味で、何かよくないことに気づいたときに使います。
★benefits
(訳)手当て、特典
日本でいったら福利厚生みたいなものでしょうか?(ちょっと違うかな?)各種保険や、いろいろな手当てのことです。仕事にもよりますが、正社員でないと普通は良いbenefitsはもらえません。最近はどうなのか知りませんが、かのスターバックスはアルバイトにも結構いいbenefitsを出すということで、店舗数をぐんぐん増やしていた当初は有名でした。働く人のやる気につながるので良いコーポレートポリシーかもしれませんね。
◆シーン23の全訳◆
ボブのジョブハンティング – エピソード6
B: ボブ
S: スティーブ、ボブの友人で同僚
B: ついに郵便が届いたよ!こことは、さよならだ!
S: 何が届いたって?
B: オファーレターだよ。
S: なんて書いてある?
B: 初任給。大体今と同じくらいもらえることになる。それと、僕のタイトル・・・初級プログラマー。
S: やったじゃないか!やりたかったことだよね?
B: うん。それと、僕が一週間半後に仕事開始するって書いてある。あれっ!それはまずい。まだ二週間前退社予告してないもの。
S: 先方に電話して、数日延ばしてもらったほうがいいよ。
B: それって問題になると思う?
S: ならないと思うな。君が現職の会社のこともちゃんと考えているっていう事実を、先方は好ましいと思ってくれると思うけど。
B: だといいんだけど。ほんの二、三日のせいで問題になるのはいやだもん。
S: 手当てはどんなものがもらえるんだって?
B: 休暇二週間と年七日の病欠。勤続5年で三週間の休暇がもらえる。
S: 健康保険は?
B: これによるとメジャーな健康保険のパッケージメニューから選べることになってる。
S: 典型的なオファーレターだね。君、向こうでうまくやると思うよ。
B: ありがとう。君に会えなくなってすごく寂しくなるよ(笑)。
以上です。シリーズでお届けしてきました「ボブの就職活動」お役に立ちましたでしょうか?アメリカで実際に転職活動をすると、こんな感じの会話が飛び交います。面接時の英語表現(第四話、第五話)など、参考にしていただけたら幸いです。
今回のスキットに出てきた、オファーレターに載っていた福利厚生の一部の健康保険についての補足ですが、アメリカでは健康保険は全て一般の企業がやっているサービスで、国や政府が関わったものはありません。アメリカにも年金制度はありますが、日本の国民健康保険のようなものがないのです。なので、健康保険はいくつかある保険会社から自分で選んで加入する形になります。そして、正社員で雇用されると、ベネフィットの一部として会社がこの健康保険料の全額、または何割かを負担してくれるのです。保険は加入する保険会社やそのプランによって、怪我や病気で病院に行く場合の個人負担の金額が変わってきます。保険は、通常 health insurance(健康保険)、dental insurance(歯科保健)、vision insurance(眼科保険)とに分かれています。