会社の変な人、会社のクリネックス、不況による経費削減
<状況>
オフィスでも学校でも、どこにでも一人は必ずいる(?)変人。不況の中、企業の経費削減がいろいろなところに波紋をよんでいます。
<シーン17>
S: Steve
M: Martha
L: Larry
S: Excuse me. Do you have any Kleenex I could borrow?
M: I have some, but I’m not going to give it to you. The company stopped buying Kleenex for employees, so I had to bring in my own.
Do I look like the Kleenex fairy?
S: I… I’m sorry for bothering you.
M: Can you believe that they are so cheap? What’s next? No toilet paper?
S: On second thought, I’ll ask Larry.
<later Steve visits Larry>
S: Do you have any Kleenex?
L: Sorry. I’m all out. Ever since the company got into the red, things have been slim.
S: I just asked some lady named Martha for some and <Larry cuts in>
L: Did she freak out? <ha ha> It must have been priceless!
S: You know her?
L: Everyone knows Martha. She is crazy!
S: I hope things take a turn for the better soon.
<シーン17の解説>
★Kleenex
ティッシュペーパー
言葉どおりだとクリネックスで、一ブランド名(キンバリークラーク社)ですが、あまりにも有名なため、ティッシュペーパーの意味でKleenexと使われています。これに似たような例だと、綿棒をcotton swabと英語で言うのですが、一番有名なq tipというブランドの名前から、綿棒をq tipと呼ぶことが多いです。
実際の会話の中では、tissueやtissue paperでもいいのですが、Kleenexと言う人の方が断然多いです。
それから、動詞がborrowになっているのに注意して下さい。使用済みのティッシュを返すことはもちろんしませんが(笑)このように聞くのが一般的です。
★the Kleenex fairy
ティッシュの精
これはfairyの前にどんな物をつけてもいいんですが、~fairyで、「~を持ってきてくれる妖精」という意味になります。
元の単語はtooth fairy(歯の精)からきていて、アメリカで子供の歯が抜けた後、封筒に入れて枕の下に置いて寝ると、tooth fairyが寝ている間にやってきて封筒を取り、代わりにお金を置いていってくれるという言い伝えというか話があります。(コウノトリが赤ちゃんを運んでくるみたいな、もちろん実際には起こらない話です。)
スキットのように、機嫌悪く「私が~の精だと思ってるの?」という使い方(の方が多いかも)と「いつか~の精が持ってきてくれるよ」という、なぐさめのような言い方で使います。
<例>
A: I wonder when I can get married…
B: Maybe the husband fairy will bring you a husband.
<訳>
A: 私、一体いつ結婚できるのかなー。
B: 多分「夫の精」が連れてきてくれるよ。
★bother
邪魔する、ちょっかいを出す
★On second thought
考え直した結果、やっぱり
★all out
全部切らしている
これはI’m all out of Kleenex.の意です。
★get into the red
赤字になる
<例>That company is always in the red.
<訳>あの会社いつも赤字なんだよ。
★slim
わずか、少し、薄っぺらな
★freak out
変になる、異常に反応する、ひどく興奮する、自制心を失う
★priceless
すごくおもしろい、金で買えない、極めて貴重な
★take a turn
交代する
<シーン17の全訳>
S: スティーブ
M: マーサ
L: ラリー
S: すみません。ティッシュペーパー持ってます?
M: あるけど、あなたにあげないわよ。会社が社員の為にティッシュ買うのをやめたのよ。だから、私自分で自分用のを持ってこなきゃいけなかったの。私がティッシュの精にでも見えるわけ?
S: す、すいません、邪魔して。。。
M: 会社ったら本当に安っぽいの、信じられる?次は何かしら?トイレットペーパーなし?
S: やっぱり、ラリーに聞いてみます。
<後に、スティーブがラリーのところへ行きます>
S: ティッシュペーパー持ってるかい?
L: 悪い、全部使っちゃってないや。会社が赤字に突入して以来、物がずっと不足してるよ。
S: たった今さ、マーサっていう女の人にティッシュ持ってるか聞いたんだ、そしたら、、<ラリーが話を遮る>
L: 彼女、異常に興奮した?ははは、絶対、面白い会話だったんだろうなぁ!
S: 彼女のこと、知ってるの?
L: マーサのことは誰でも知ってるさ。彼女って変人だよ!
S: 早く世の中が良い方に向かってくれるといいなぁ。