今時のアメリカのネイルサロン
今時のアメリカのネイルサロン事情
私は元々ネイルをするのが大好きで、時間がもうちょっとあった昔は、あらゆる色や種類のマニキュアと爪のデザイングッズを買いあさり、爪はぐい〜んと伸ばし、ネイルアートしてみたり、お花を描いてみたり、キラキラ貼り付けてみたりと、かなり楽しんでいました。
ただ、ここアメリカでは、割とお手頃値段でネイルサロンに気軽に行けるので、男性読者さんには??かもですが、普通のマニキュアよりもずっと長持ちするジェルネイルが流行し始めてからは、自分でやるのはすっぱり止めて、ここ15年くらいは月イチのサロン通いを続けています。おそらくアメリカではネイルサロンに行くということが、特別贅沢なことではなく、ヘアカットに行くくらいの感覚に近いのでしょうか。
そして今日、ちょうどサロンに行ってきたところなので、今時のアメリカのネイルサロンに思うことを書きたいと思います!
昔との大きな違いは、男性客が増えたこと!!もうね、ほぼ毎回見ます。それも、若者じゃなくて、え、この人爪なんか気にするの??って感じのすっごいおじさんだったり、おじいさんだったり。今日見たのは、中年のご夫婦でいらしていて、お二人で二台のペディキュアチェアに横に並んで座られていました。といっても、ご主人の方はペディキュアではなくて、おそらく奥様の横に座るべくそこにいただけで、ペディキュアチェアに座って、横に手を出してネイルをされていました。仲睦まじい感じで素敵でしたよ。
ネイルサロンの男性客は、ほぼ全員、爪に色を付けるのではなくて、甘皮の処理をして爪の形を整え、クリアや、クリアにうっすらと色が入った、血行をよく見せる種類のマニキュアやジェルをしているようです。
そして今日は私の隣の席に、とってもとっても面白い二人組が座り、ほぼ1時間半くらいの間、退屈せずに過ごせました(笑)。この15年で一番ヒットでした。当然ですが、ネイル中は手が使えないので、携帯も使えずとても暇なのです。日本の気が利いてるサロンのように、目先にビデオや何かしらの映像が出ていたり、間違い探しのクイズがあったりとか、そういうのが全くないので(笑)。ネイリストの人とおしゃべりもしますが、英語をあまり話せない人がいたり、また真剣に細かい作業をしている最中は、ぐちゃっとなっては嫌なので、私はあまり喋って邪魔したくないのです。
で、この2人は仲良い友達同士風の白人女子二名で、一緒に予約を入れたらしく、この後かわりばんこにネイルをしてもらってました。一人は小柄でショートヘア、細身ですっきりさっぱり清潔感のある、スポーティーな感じの方で、入店の時のネイルは短めナチュラル系。もうひとりが金髪超ロングヘア、フェミニン系、ポチャッと太め、肉感的で、背もとても高く、全体的にでかい!で、入店時のネイルは真っ赤でスクエアシェイプで超ロング。
対照的な2人ですが、仲良さそうに、きゃっきゃとネイルの色を選んでいます。が、、、この2人の会話が面白すぎて、かつ色がいつまで経っても決まらない!
I kinda like this color. (私、この色結構好き)
I kinda hate this color. (私、この色結構嫌い)
That’s not your color. (これはあなたの色っぽくないわよ)
No, this is my color. (あれ、これは私の色よ)
You have to listen to me! (ちょっと人の話を聞きなさいよ)
No, you have to listen to me!(あなたが私の話を聞きなさいよ)
kindaはkind ofの略ですが、会話で頻出、面白いので意味なく、または癖で入れる人もいますし、意味的には、「割と、結構、なんとなく、どっちかというと」などで、言い方でニュアンスを変えられます。
ここで、私がなぜこんなに2人の会話を楽しんだかと言うと、理由は2つ。今までに、これほど真剣に色一つ選ぶのにディスカッションをした人達を見たことがないことが1つ目です。この後、iPhoneからお互い様々なネイルの写真を見せあって、あーでもない、こーでもないと30分以上時間をかけて、どうやら先にネイルをやってもらうらしいスポーティー系女子の方の色をやっと2人がかりで決め、色が決まったら長さと形をまた話し合います。これが、もうネイリストのおばちゃんが辛抱強くて、ちょっと傍目には気の毒になってしまうくらい、ま〜〜あ、話し合いが長い長い!ネイルファイル(爪やすり)で形を整えた後も、あとほんの少し短いほうが、いや、もうちょっと角ばった方がと、2人の会話は延々と続きます(笑)。
理由の2つ目は、このフェミニン派手系女子の方の声が、完璧に男性の声だったことです。
ものすごく低くて、、、、どう考えても男性。男子、男!!!喋り方は完全に女性ですよ、柔らかく、お〜まいが〜ッシュ、などと言いながら、きゃっきゃ、きゃっきゃと楽しそう。もしや、あそこまで男声の女性も、実は存在するのかもしれないのですが、おそらくトランスジェンダーの方ではと思います。私はマツコ・デラックスさんのファンなんですが、あの方のトークを彷彿させる感じで、喋りが絶妙なのです。ここでは書くしかないので、会話を聞かせて差し上げられないのが残念なのですが、面白かったのです、ツッコミが。
スポーツ女子のネイルが終わり、やっと二人目の白人マツコさんの番になった頃、私は全て終わって支払いに向かう感じでした。マツコさんは私のネイルを見て、絶賛してくれて、「とても可愛い色、今度は私は絶対それを真似するわ!」と、とても人の気分をよくしてくれる天性の話術をお持ちでした。横にいた1時間半、学ばせていただきました(笑)。
支払いにレジに向かう時には、またマツコさんの色を決めるのに、第二ラウンドで2人が楽しくもめているのが聞こえて、その場を去り難かったです。また2人に会えたらなと、密かな楽しみです(笑)。
さて、先程ネイリストの中に英語があまり上手じゃない人が、ということを書きましたが、サロンのレベルや、そのエリアによると思います。高級ホテルの中のサロンでは、当然最低限の英語は要求されると思います。うちの近所の私の行きつけのお店は、全員がベトナム人で、英語が片言の人も働いています。もちろん英語上手な人もいるし、なんと日本語ができる人も一人います。
そこで、思い出したのですが、最後に、私の大のお気に入りの、ネイルサロンジョークをネタにして大ヒットした女性コメディアンの動画をシェアしたいと思います。本当に面白くて、何回も何回も見てしまいます(笑)。逆にこのヒットが大きすぎて、このコメディアンの人は自分のヒットを超えられなくて、ちょっと苦しんでいるようにも思えます。いまだにショーに出ると、リクエストが来たりして、このネタをやっているからです。でも、とにかくこれは面白い!アメリカで、ごくごく普通レベルの町中のネイルサロンに行ったことがある方なら、絶対笑えます。ちょっとニッチではありますが、見てみて下さい。
大好きなネイルの話題で、すっかり長い投稿になってしまいました!動画は以下です↓
スキットの最初の方に出てくる、サロン名の「Beautiful Nail」と、Nailを単数形で使っているところ、日本人にもありがちな間違いですよね?(^^;)