緊急会議でちょっと険悪なムード。
<状況>
専務から、営業部と出荷部の各部長が呼び出され、緊急会議です。
<シーン9>
Director – Director of Sales and Shipping Department
Shipping – Shipping Manager
Sales – Sales Manager
Director: The reason I called this meeting on such short notice is because we have a very pressing issue that we need to get a handle on immediately.
Sales: What’s goin’ on?
Director: Our sales are going great, but we are having problems getting the product shipped on time.
Shipping: We are shipping faster than we ever have before!
Director: Yes, but not as fast as sales is pulling in new sales.
Shipping: If they have so much time in sales, maybe they should send some people down to shipping to help out.
Sales: I don’t think so. We have pushed our department hard enough and that’s how we got the sales up so much. Maybe you are not pushing your department hard enough?
Director: No one is pointing fingers here. Let’s stick to solutions.
Sales: I will if he will.
Shipping: No problem. How about having some of the sales team help out in shipping?
Sales: Here we go again.
<シーン9解説>
★call a meeting
~会を召集する、会議を開く、会議をセットアップする
callで、「会議をしよう」と最初に言い出すという意味になります。
<例>Who called this meeting?
<訳>誰がこの会議セッティングしたの?
★on such short notice
間際になって、短い事前予告で、突然の連絡で
★pressing issue
急を要する問題、差し迫った問題
★get a handle on
~を操作する、~を管理する
★pull in sales
売上を出す、儲ける
★point fingers
非難する、(犯人、悪人を)名指しする、
★stick to ~
~に固執する、~にこだわる、~に専念する
会議中、話題が本題から離れてきた時などに、まとめ役になってこんな風に言ってみましょう。
<例>Hey! We should stick to the subject.
<訳>ちょっと!主題に戻ろうよ。
★solutions
問題解決手法
★Here we go again.
ほら、出た出た。又だよ。ほら来た。
とてもうんざりした声で言うと、「又かよ~」という感じで本当に嫌味っぽく聞こえます。
<全訳>
専務:営業部と出荷部の専務取締役
営業:営業部部長
出荷:出荷部部長
専務:急な呼び出しで集まってもらったのは他でもない。実は早急に対処しないといけない差し迫った問題があるんだ。
営業:何事でしょうか?
専務:売上はよく伸びている。ただ、商品の定刻通りの納品に問題が出てきているんだ。
出荷:我々は今までにない早さで出荷しております!
専務:分かってる。だが営業部が新規売上獲得をする早さほど、早くないんだ。
出荷:営業部にそんなに時間があるんだったら、何人か出荷部にまわしてもらって手伝ってくれるべきじゃないかな。
営業:そうは思わないな。うちの部(員達)にはもう十分すぎるほど無理をさせたし、そうやって売上をぐっと伸ばしたんだよ。もしかして君は自分の部署のメンバーを、十分に後押ししてないんじゃないかい?
専務:誰が悪いって言ってるんじゃないよ、ここでは。問題解決法に話を戻そう。
営業:いいですよ。ただし、彼もそうするならね。
出荷:いいですよ。じゃあ、営業部のチームの何人かが、出荷部で手伝うっていう案はどうですかね?
営業:ほら、又始まったよ。
緊急招集でバチバチっと火花が散った感じですね(苦笑)。出荷部部長の気持ちが容易に想像がつくというか、よくありがちな展開です。こういう状況だと出荷部部長がsuper defensive(超防御的)になるのは分かります。よく「アメリカ人は絶対謝らない」、なんてステレオタイプの話を耳にしますが、職場、学校などで、こういうdefensiveになって、逆に開き直り、相手を責める、相手を悪者に見えるようにするというやり方は、日本よりアメリカの方がずっと多いかもと働いていて感じます。別にあなたを責めてないのに〜、そんなに防御的にならなくても〜、と思うことが時々あります(^^;)。まあ、誰でも自分のせい、みたいに思われるのは嫌ですもんね。
話が脱線しそうになったら、上の解説にあるように、Hey, let’s stick to the subject! 「ちょっとちょっと、本題に戻ろうや」 Let’s focus on how to solve this.「どうやって解決するかにフォーカスしようぜ」となるわけです。アメリカでも日本でも、職場には色んなタイプの人がいますもんね〜。
ご存知メンタリストのダイゴさんの本ですが、私、大ファンなのです(^^)。心理戦略とありますが、職場を含めて、人との付き合いの中で遭遇する様々な場面で役に立つヒントが満載です。読んで良かった!と思える本ですよ。おすすめです。