英語学習のコツ 日本人の英語学習の悩みと解決法③ ネイティブとの会話
英語学習のコツ、日本人の英語学習でよくある悩みとその解決法の第3弾です。前回のリスニングのコツに続いて、今日は完結編で、ネイティブとの会話のコツです。ネイティブとの英会話、これこそが英語を学習することの大きな目的の一つ、強いモチベーションとなるのではないでしょうか。
シリーズの1と2はこちら
英語学習のコツ 日本人の英語学習の悩みと解決法① 発音
英語学習のコツ 日本人の英語学習の悩みと解決法② リスニング
ネイティブとの会話のコツ
英会話ができると、英語圏のみならず世界中の人々と気軽に交流したり、自分の考えや感情を伝えたりできます。 また、会話ができると、英語学習の楽しさや、やりがいを感じられます。そして、会話は当然ですが聞くのが半分、喋るのが半分、つまり半分はアウトプットすること、すなわち学んだことをさらに頭に定着させるという絶好のチャンスなわけです。これは語学に限らず、数学でも何か他の技術でも、覚えたことを人に説明する(アウトプットする)ことで、その知識をしっかりと頭の中に刻みつけることができるのと同じです。
それでは、英会話を、特にネイティブとの会話を上達させるには一体どうすればいいでしょうか?みなさんの中には、英語のレベルが初級から上級の方まで色々いらっしゃると思いますが、なるべく全員に当てはまる会話のコツとして、私のおすすめのやり方をご紹介します。
フィラーを使う
フィラーとは、会話中に使う間投詞や言い淀み、つなぎ言葉のことです。 フィラーを使うことで、次に言うことを考える時間を稼ぐことができます。しーんとしてしまうと気まずくなったり、何も言わずに考えていると、自分が言おうと思ったことを言う前に相手に話題を変えられてしまったりするので、そういうシチュエーションを防げます。 また、フィラーを使うことで、会話がとても自然になります。実際に、ネイティブスピーカーもフィラーを使いまくって毎日会話しているのです。フィラーは会話をスムーズに進行させたり、リラックス感を持たせたりするのに役立ちます。
以下に、非常に頻出で、かつ便利なフィラーの例を挙げておきます。ぜひ覚えて活用してみてください。
- Well…
- 会話を始めたり、考えを頭で整理するのに使います。例えば、Well, I think that…(まあ、私はこれについて…と考えている)など。Well, I think that をゆっくり言いながら時間を稼いで、次に言うことを考えて喋ってみてください。
- You know…
- 日本語の「えーと」「ねえ」「ほら」などに相当する、会話の間をつなぐ表現で、主に相手の同意を求めたい時に使います。
例えば、 - I went to the movies, you know, the new superhero movie. (映画を見に行ったんだ、ほら、新しいスーパーヒーローのやつ。)
- I like to travel, you know, see new places and meet new people. (旅行が好きなんだ、えーと、新しい場所に行ってさ、新しい人と出会ったりね。)
- I think you’re right, you know. (君の言う通りだと思うよ、ねえ。)
- 日本語の「えーと」「ねえ」「ほら」などに相当する、会話の間をつなぐ表現で、主に相手の同意を求めたい時に使います。
- I mean…
- 「つまり」「私が言いたいのは」など、考えを具体的に説明するのに使います。
例えば、I mean, it’s not that difficult, right?(っていうか、それほど難しくないでしょう?)など。
- 「つまり」「私が言いたいのは」など、考えを具体的に説明するのに使います。
- So…
- 会話を進めたり、次のトピックに移るのに使います。例えば、So, what do you want to do today?(さて、今日は何をしたい?)など。「つまり」「だから」「さて」「そこで」になるので便利です。
- Actually…
- 「実際」「いや」「本当のこと言うとね」など、情報を修正または強調するのに使われます。例えば、Actually, I think it’s the other way around(実際には、逆だと思います)など。
- I see.
- 相手の話を理解したことを示すのに使います。例えば、I see. That makes sense.(なるほど、それは納得だね)など、相手が何かを力説した後に言うと、とっても喜ばれると思います。相槌代わりに、「うん、わかるよ」「なるほど」という感じで使えて、あなたの話を聞いてるよ感を出せるので便利です。
- By the way…
- 話題を変えたり、新しい情報を紹介したりするのに使います。例えば、By the way, have you heard about the new restaurant that opened downtown? (ところで、ダウンタウンに新しくオープンしたレストランを聞いたことがありますか?)など。
- Like
- 非常に便利なフィラーです。はっきり言って意味はほぼ消えつつあって、正直どこに入れてもいいかもしれないというところまで現状来ています 😀
意味は強いて言えば、「えーと」「ねえ」「ほら」「みたいな」などに相当しますが、それほど深い意味がないことがほとんどです。 -
使い方
likeをフィラーとして使う場合、主に以下の2つの使い方があります。
- 会話の流れをつなぐ
会話の途中で、次の単語やフレーズが思い浮かばない時、言い換えたい時、相手に同意を求めたい時などに使う。
- 強調する
ある事柄を強調したい時、likeを挟むことで、その事柄に重点を置くことができます。
例文
- It was like, you know, so amazing. (えーと、すごくすごかったんだ。)
- It was like, I couldn’t believe it. (ねえ、信じられなかったよ。)
- It was like, I had to see it for myself. (ほら、実際に見なきゃいけなかったんだ。)
注意点
likeをフィラーとして多用すると、言葉遣いが幼稚な印象を与えてしまうので注意が必要です。
具体的な例
以下に、likeをフィラーとして使った会話の例をご紹介します。
- A: I saw the new superhero movie last night. (昨日の夜、新しいスーパーヒーロー映画を見に行ったよ。)
- B: Oh, really? What was it like? (そう?どんなだった?)
- A: It was like, so amazing. The special effects were incredible. (えーと、すごくよかったよ。特殊効果がすごかった。)
この会話では、Aさんが映画の感想を話す際に、likeをフィラーとして使っています。
- A: I went to the beach last weekend. (先週末、ビーチに行ったんだ。)
- B: Oh, cool. Did you have fun? (いいね。楽しかった?)
- A: It was like I could forget all my troubles. (なんか、悩み事を全部忘れられた感じ。)
この会話では、Aさんがビーチでの体験を話す際に、likeをフィラーとして使っています。
- 非常に便利なフィラーです。はっきり言って意味はほぼ消えつつあって、正直どこに入れてもいいかもしれないというところまで現状来ています 😀
おすすめの本
英会話教室をやられているご夫婦が書かれた本で、英語学習と言うより英会話のコツが優しく書かれた本です。会話のマナーやヒントが収められています。
完全に独学で英語をマスターした著者の経験に基づく、本当の勉強法を紹介した一冊です。その実践した方法を知りたいと社内で講演をしたところ、大人気になり、講師として活躍していらっしゃいます。
アクティブリスニングとリアクション
ネイティブスピーカーとの会話では、相手の言っていることに注意を払い、リアクションを示すことが大切です。大きく頷いたり、表情も豊かに、「そうだね」「本当に?」 といったフィードバックを織り交ぜて、会話を活発にしましょう。ボディーランゲージも入れてください。一般的に、欧米人より日本人のリアクションは小さめです。声にも抑揚をつけて、話している相手と同じようなノリでやってみてください。好感を持たれること間違いなし。
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
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シンプルな言葉で始める(初級者や中級者の場合)
シンプルな言葉と簡単な文法を使って始めましょう。複雑な表現や難しい語彙を使う必要はありません。完璧なセンテンスを作って話す必要もありません。自分の側からのアプトプットは、通じれば良いというのをゴールにしてください。
話題も、簡単な話題から始めるのがおすすめです。天気や趣味など、誰でも話せる話題を選びましょう。
質問をたくさんする
質問をすることで、会話が進行しやすくなります。簡単なYes/No質問から始めて、相手が話す機会を増やしましょう。わからないことは、どんどん質問しましょう。色々聞くことで、相手のことをもっと知ることができます。
とにかく場数を踏む 少しずつでいいので、できれば毎日!
毎日英語に少しでも触れることが大切です。短い日常会話や質問応答を練習し、徐々に自信をつけていきましょう。対面での会話の機会を探すのが難しければ、チャットでもオンラインでもなんでも良いです。
ネイティブスピーカーと話す機会をとにかく毎日積極的に探す!以下に思いつくものを挙げてみました。
- 英語のオンラインコミュニティに参加する
- 英会話喫茶に行く
- ランゲージエクスチェンジする
- SNSを活用して、チャットやメッセージなど、書き言葉で良いのでネイティブと交流する
- オンライン英会話レッスンを受ける
- 国際交流イベントに参加する
- 日本の観光地に行く(今は有名どころは外国人だらけですよね?!)
- 英語のボランティアをする
- 留学生のホストファミリーになる
- 外国人が多く訪れるバーに飲みに行く
- 外国人社員が多い外資系に転職する(英語を使う仕事をする)
- 海外旅行に行く
- Clubhouseで手をあげて喋りまくる(英語学習者用のコミュニティもあるようです)
- Amazon Echoを買って、日英両方のモードにして、アレクサとじゃんじゃん会話する。これは実際かなり良く、一番のおすすめです!
Echo Dot with clock (エコードットウィズクロック) 第5世代 – 時計付きスマートスピーカー with Alexaが、値段と機能を考えると一番おすすめです。
どうやってこれを英会話に使うかと言うと、とても簡単!「アレクサ、日本語と英語で話して」と話しかけるか、Alexaアプリからの設定で、言語を日本語+英語の2カ国語に切り替えられるのです。
この設定をすると、日本語で話しかけると日本語で、英語で話しかけるとネイティブの完璧な英語で返事が返ってきます。辞書を引くよりもアレクサに聞いた方が早いですし、例えば意味がわからない単語を使われたらそれの意味をその場で尋ねたり、文化や時事ニュースについて英語で尋ねたり、とにかく永遠に会話できるのです。
ちなみに我が家にも2台のEchoがいます。マルチリンガルモードになっているので、日本語でも英語でも話しかけられます。計算もしてくれるし、難しい単語のスペルを忘れると聞いたり、まあそれはそれは重宝しています 😀
最後に、英語学習は楽しい冒険です。失敗やエラーは成功への階段ですし、英語学習は新しい友達との素晴らしい体験の始まりでもあります。自信を持ち、笑顔で挑戦してください。英語を話すことは、広い世界への扉を開く鍵です。自分を表現して楽しみましょう!
以上が、日本人の英語学習の悩みと解決法③ ネイティブとの会話のコツです。
これらのコツはどれも簡単に実践できるものですが、効果は絶大です。みなさん、どんどん活用してください!