トラブル回避の英会話シリーズ やっかいな同僚 エピソード7
トラブル回避の英会話シリーズ、「やっかいな同僚」の第七話です。
前回までのエピソードをお読みになりたい方は、以下のリンクからどうぞ。
エピソード1
エピソード2
エピソード3
エピソード4
エピソード5
エピソード6
▼前回までのあらすじ▼
リンダの後をつけて、トイレまで来たアリソンとついに対決。勇気を持って質問を投げかけてみますが、答えは得られず、ただ恐怖が増しただけでした。オフィスに戻ってすぐに人事に助けを求めますが。。。
やっかいな同僚 エピソード7
オフィスの移動
▼状況▼
リンダは個室のオフィスで、人事のモニカからの連絡待ちをしています。すると、直属の上司と、さらにその上の営業部長が突然ダンボール箱を持って現れます。
◆シーン31◆
Problem co-worker – Episode 7
L: Linda
S: Sam (Linda’s boss)
T: Robert (Sam’s boss)
<Linda expects Monica’s call. Sam and Robert show up and knock on her door. >
L: Sam, Robert…. hi, what can I do for you??
S: Hi Linda, we are gonna help move your office now.
L: What? Now?
T: Yeah, there is one office available on the other side. Opposite to this hallway, but it is still on the same floor.
<Linda notices that they have flattened cardboard boxes in their hand.>
L: Um… so would you want me to pack now?
S: Do you have any problem with that?
L: Actually….. no. I really appreciate it.
<Sam and Robert disconnect Linda’s computer, monitor, keyboard, etc and carry them to her new office location.>
<Linda packs her stuff into the boxes.>
L: “Oh my goodness. My boss and boss’s boss are carrying my stuff to the new office by themselves.
How urgent is this?” (she thought)
S: Okay. Computers are now moved so that you can start working over there.
The help desk will be here shortly and bring all the boxes to your new office.
<Allison stands down the hallway and watches the move activities from a distance.>
L: Thank you. Um… may I ask why I am changing my office location today?
I am happy about it. But what triggered you to decide this?
S: We were advised to do this for our employees’ safety. That is all.
R: One of management’s focuses is to prepare the best place to work for employees.
L: I see. Thank you for your help.
◆シーン31の解説◆
★what can I do for you?
<訳>何か御用でしょうか? どういうご用件でしょうか? 何したらいいですか?
店員や会社の受付、何かのサービスの受付などで、いらしたお客さんに使うことが多いです。
このシーンのように自分の席にやって来た上司にも使えますし、例えば友達の引っ越しの手伝いをしに行った時に「まず何したらいい?」とカジュアルに聞く時にも使えます。
★Opposite to〜
<訳>〜と反対
★cardboard boxes
<訳>ダンボールの箱
ダンボールはカタカナで書くので、一瞬外来語かと思ってしまいますが、日本で作られた言葉で、ダンボールという英語はありません。
ダンボールのダンは段だそうです。段になったボール紙。このボールの部分が、英語のboardから来ていると言われています。
★Oh my goodness
<訳>あらまあ、なんてこと、うわぁ〜
皆さんご存知の、驚きを表す、oh my godと全く同じ意味ですが、godというよりgoodnessと言った方が、より品が良く、スラングさが若干減ります。柔らかスラングという感じでしょうか。godを使うのに抵抗のある人、またはgodを使うのにはふさわしくないシチュエーションの場合、goodnessやgoshを使います。oh my…だけ(止めて言わない)でもそれっぽくなりますが、ショックさは減ります。
★what triggered you to 〜
<訳>〜をするきっかけは何だったの?何があなたに〜をさせたの?
「なんで〜〜したの?」と、単純に理由を聞きたいわけですが、直接的に「なんであなたは!?」と聞くよりは、こなれていて、ちょっと優しく聞こえます。
★We were advised to do 〜
<訳>〜するようにアドバイスを受けました。〜するよう言われました。
これ、これです!!!トラブル回避の英会話、是非覚えておいてください。使えます。
この時に、一体誰からアドバイス、助言されたのかを言わないのがミソです。
もちろん、ごく稀にby who?(誰に??一体誰から助言されたの?)なんて突っ込んでくる輩もいるかもしれませんが、「こういうことに詳しい人から」な〜んて、まるでlawyer(弁護士)を匂わせて濁してもいいし、言う必要はないです、言いたくないですとはっきり言っても構いません。普通は聞かないと思いますが。
匂わせなので、あ、誰か背後にいるのね?と思わせた方が、なめられなくていいです。
まあ、このシーンではおそらく人事部から言われたのだと思います。
◆シーン31の全訳◆
「やっかいな同僚」。 エピソード7
L: リンダ
S: サム (リンダの上司)
T: ロバート (サムの上司)
<モニカの折返し電話を待つリンダ。サムとロバートが現れて、彼女のオフィスのドアをノックします。 >
L: サム、ロバート、、、 なんでしょうか??
S: リンダ、今から君のオフィスの移動を手伝うよ。
L: なんですって?今ですか?
T: ああ、向こう側に1つ空いているオフィスがあるんだ。この廊下の反対側だけど、同じフロアだよ。
<リンダは、2人が折りたたんだダンボールの箱をいくつか持っているのに気づきます。>
L: あ、、、じゃあ、今荷造りしてほしいということですか?
S: 何か問題でもある?
L: 本当のところ、、問題ないです。嬉しいです。
<サムとロバートはリンダのパソコンやモニター、キーボードなどを外して、新しいオフィスの場所に自ら運んでいきます。>
<リンダは箱に物を詰めていきます>
L: “まあ、なんてこと。私の上司と、そのまた上司が、自ら私の物を運んでくれてる。これ、どんだけ緊急なの?” (心の声)
S: よし、コンピューター類は引っ越した。これでもう向こうで働けるよ。もうちょっとしたら、ヘルプデスクがここに箱を取りに来て、新しいオフィスに運んでくれるから。
<アリソンは廊下の奥の方に立って、離れた場所から、この引越の様子をじ〜っと見つめています。>
L: ありがとうございます。あの、今日急にオフィスを移動する理由を聞いてもいいですか?私はこれ、嬉しいのですが、そう決めるのに何があったのかなと思いまして。
S: 従業員の安全の為にと助言を受けたのですよ。それだけです。
R: マネージメントの焦点の1つは、従業員にベストな働く環境を提供することだからね。
L: わかりました。お手伝いありがとうございます。
アリソンから離れられて嬉しい反面、急展開に戸惑うリンダです。急なオフィスの移動の理由をつい聞いてしまったのは、上司がどこまで事情を知っているのか知りたかったのでしょう。人事のモニカには守秘義務があります。直属の上司には具体的な理由は伝わっていないはずです。とはいえ、世の中そんなにパーフェクトではないですからね。
次回のエピソードをお楽しみに〜♫
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